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福岡テンジン大学 学長blog ::アクティブラーニングのすすめ
  • 2014-04-10 00:55:44
  • アクティブラーニングのすすめ
どうもこんばんは。
3月末から4月第1週にかけて、
西日本新聞の「軍師の素顔」という
黒田官兵衛の連載記事に連日登場した
岩永でございます。


福岡の並々ならぬ
歴史家の諸先輩方の中に、
なぜかこの半分も生きてない若造が混じってしまいました。


十数名の専門中の専門の方々に混じって、
コメント付きで何度も紹介されました。


趣味プラス、テンジン大学を通じて学んだ
黒田官兵衛のことについて、
西日本新聞のアンケートに答え、
それをもとにインタビューを行い、
それが記事化されたものですね。


若者は新聞をそもそも読んでないのか、
誰からも「載ってますねー」と声をかけられず、
逆に50歳以上の方の多くから、
「載ってたねー」と連絡をいただいたり、
声をかけていただいたりした次第です。


新聞、すげー!!
と改めて思いました。






今年度より、
北九州での大学教員のお仕事ですが、
ちょっと物量を減らしまして、
福岡に集中する時間を作りました。


ですが、
このたび北九州で、岩永ゼミなるものを始めました。
題して「思考力を鍛えるプログラム」です。


大学生とともに
「何を学びたい?」と練りまして、
「知識としての情報を提供する授業」ではなく、
自分で考える力を培っていくための、
「思考力」を鍛えるためにいろんなテーマで、
考えを深堀りしていく授業です。


本日は19名が参加しました。







日本の江戸時代には、
各藩に「藩校」がありました。

ここ福岡にも藩校がありましたが、
この、日本全国それぞれ違う「教育方針」
のもと、教育が進められたわけですが、
その中でも明治維新に繋がる人材を多く輩出した藩は
藩の中での教育の仕方にも特徴的なものもあります。


そのひとつが
薩摩藩の「郷中教育(ごじゅうきょういく)」です。


この教育方法の中に

・小稚児(こちご、6-10歳)
・長稚児(おせちご、11-15歳)
・二才(にせ、15-25歳)
・長老(おせんし、妻帯した先輩)

という4つの年齢による区分があり、
一番下の年代の「小稚児」に対しては、
その上の「長稚児」が教える、
というふうな、先輩が後輩を教える仕組みになっており、
現代の「大人が教える」というものではありません。







教育用語に「ピアエデュケーション」
という言葉があります。


直訳すると「仲間教育」です。


そのスタイルを簡単に説明すると、
小学5年生の教室があるとします。


算数の授業についていけない子が数人、
簡単すぎて物足りない子が数人、だいたいいますよね。


この物足りないと思っている子に、
ついていけない子を指導してもらう。


簡単に言うとこんなスタイルを
ピアエデュケーションと言います。


実はこれ、
相当効果の高い教育方法なのです。


比較的立場の近い、
言語の近い、年齢の近い、
そんな仲間意識のある人に教える・教えられる


これが双方の教育効果を高めるのです。
この地球上でも、北半球の経済的に発展した国が、
南半球のまだまだ途上にある国に指導するより、
南半球の国同士で学び合った方が、
より発展に寄与する、なんてこともあるそうです。







大学の講義は90分です。
ぶっちゃけ、90分間、
先生の話をただひたすら聞く。
眠くなります。


最近、大学教育で言われているのが
「アクティブラーニング」、いわゆる能動的学びです。


能動的学習??


下記のようなものを指すそうです。

●実験
●実習
●フィールドワーク
●PBL(project based learning)


これは、
アメリカ国立訓練研究所(National Training Laboratories)
というところが、「学習定着率」というのを
ピラミッド型にして示している「ラーニングピラミッド」
にも言えます。


人は、学んだことが
どれくらい定着するのか??


産業能率大学のHPに
とってもキレイな図が載っていましたので、
拝借して載せます。

勝手に載せるので、リンクも。
→ 産業能率大学


img_al1.gif


講義を90分間聞くより、
そのテーマについて、
大学生同士語り合う方がよっぽど
学習効果が高いのです。


ましてや、
理解している人が、
理解していない人に教えると、
理解している人はより、理解が進む、ということです。







テンジン大学では、
基本的に先生による一方通行の授業はしません。


教育効果が薄いからです。


テンジン大学では
先生による持ち込み企画もしません。


一方通行で芸の押し売りになるから
教育効果が薄いからです。


あくまで、
先生は「話題提供者」。
それを聞いて、体験して、
参加者自身が「何を感じ、どんな発見があったのか?」
を参加者同士が語り合う方が、
よっぽど学習定着する、と言えるのです。


そこで「気づき」を重要視しているテンジン大学であり
僕の教育方針なのですが、
もっともっと人材育成したい、
そんな気持ちではじめたのが、


「思考力を鍛えるプログラム」です。


本日の参加者の19名中、
1名社会人がいました。


社会人は若手であれば自称でも、
どなたも参加可能です。


主に大学生向けに設計したゼミですが、
これから毎月第2水曜日の18時00分から
90分間行っていきます。


場所は、北九州まなびとESDステーション。


第1回目のテーマは「個性」、
自分らしさってなに?
というのを自分たちで考えながら
アプローチを試みました。


参加者に与えた最初の質問は
「自分が自分自身であることを証明せよ」です。


グループ討論してもらいながら進めました。



結論としては、
「学校の授業よりよっぽどためになるし楽しい」
という声を数人から聞けました。


アンケートには
「なぜ参加しようと思ったか?」に

「将来に悩んでいて」とか
大学生なのに!と思ってしまうようなものから
「思考力がないので」とか。


大学生の中にも、
今の自分や環境に危機感を持っている人がいる。
まだまだ捨てたもんじゃないな!!


このプログラム、
福岡でもできないかなぁ~。。。


とにかく、
時代は「アクティブラーニング」「ピアエデュケーション」です★



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