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福岡テンジン大学 学長blog
  • 2014-06-30 21:59:11
  • ブログを引越すことにしました
どうもこんばんは、岩永です。


4年ほど、このブログを運営してきましたが、
このたびお引越しすることにしました。


このブログのサーバー上の仕様に限界があり
デザイン・レイアウトのリニューアルができない。
やれば過去の記事がすべて消えるという・・・。


ということで、このブログはこのまま残し、
今後の更新はコチラから行います。


→ 岩永真一のブログ

  • 2014-05-17 18:54:01
  • 大川市がこれからおもしろい理由
こんばんは、岩永です。


今週水曜日、
2件の研修で講師をしてきました。


1件目は、
大分県日田市にあるとある企業の
社員研修として。テーマは「コミュニケーション」。


2件目は、
大川市の女性市職員の学習会で、
テーマは「仕事・私生活・モチベーション」。


夕方から始まる2件目の大川市は、
女性の市職員ということで、
人数も多いので、会議室ではなく、
タージという大きなログハウス?のカレー屋さん。


もともと、昨年に大川市の男女共同参画で、
ファシリテーターとして呼んでいただき、
そのご縁で、今回のお話をいただきました。
内容も講演というより、対話型の場づくり。


研修+レクレーション(食事)という内容で、
女性たちの中に1人男性が混じって、
最後まで一緒に食事しました。


そして大川のことをまたいろいろ聞けました。



世界はこれから「木」の時代がくる?


いま、ヨーロッパを中心に、
木造のビルがちょこちょこ出てきているって
知っていましたか?


ビルといっても
こんな感じのではないですよ。


a0022_000060.jpg


建築途中のですが、
こんな感じのもの。


BTcHUpSCMAAZvPY.jpg


「えっ!?木で高層ビル?
 危なくないの??」


誰もがそう思いそうですが、
実は日本の代表的な木造建築で使われるような
1本の木から、1本の柱にして・・・
というものではないんです。


数枚の板を張り合わせて
1本の柱にしたり、板にしたり、
という集成材と呼ばれるものです。


実はこれが、
鉄筋コンクリート並の強度で、
かつ火事にめっぽう強いらしい。


「えっ!燃えないの?」


正確に言うと燃えますが、
数枚の板を張り合わせているので、
手前の板は燃えても、
2枚目・3枚目くらいから燃えない。
よって反対側まで燃えない、らしい。


実験によると、
集成材で建てた家を中から燃やして、
炎が窓から出ていても、
外から壁に触っても熱くないのだとか。
鉄筋コンクリートだったら
近づくのも無理なくらい熱くなるのに。


ということで、
海もない、石油も石炭もない、
資源と呼ばれるものは森しかない
(それでも国土の15%程度しかない)
オーストリアが、今では林業大国に。


鉄筋コンクリートより
重くなく、また趣があるため、
人気だそうです。


さらにさらに
木材加工で出た木くずを固めたチップ、
木質ペレットと呼ばれるこれが、
燃やすと熱効率がたいへんよく、
煙もあまり出ずに長時間燃えてくれるということで
「火力発電」に使えるとか。
さらにエコストーブと呼ばれるもので、
様々な家庭の火力をまかなっていたり、らしい。


日本でもようやくその価値が見直され、
木造建築も、この集成材であればOK!
みたいな規制緩和も起こり始めているそうで、
横浜市営地下鉄「センター南」駅前の
地下1階、地上4階の商業施設「サウスウッド」が
国内初の木造高層ビル。

サウスウッド


このような、コンクリートの時代から逆行し、
木の時代に戻ろうとしている流れが世界的に
起こりはじめようとしています。


NHKでは「里山資本主義」という名前で、
藻谷さんが本も出版し、全国的に広がりを見せています。

里山のチカラ(NHKオンライン)



女性の可能性


女性の管理職比率を上げよう!
と国(内閣府)ががんばっていますが、
この20年間、あんまり進んでいません。
男女雇用機会均等法ができて、
30年経って、今の若者たちは仕事において男女差を感じることは
あまりなくなってきました。


しかし、上の世代、
管理職・役員にはまだまだ。


世界的に見ると、
女性の管理職比率が高いほど、
その組織・地域・国の、一人当たりの
「生産性」と「所得」が向上するという
強い相関があります。


相関なので、そこにどのような因果関係があるかは
まだまだ解明されていないようですが、
ここ日本でもリーマンショック前と後と
5年間の追跡調査で、上場企業の成績を
とある切口で分析したものが昨年記事になっていました。


会社の時価総額は、
リーマンショックがあったので、
どのグループも下がっていましたが


・売上高
・経常損益
・平均年間給与


の3つで比較。
Aのグループはいずれも下がっていて
上から

・93%
・67%
・97%


しかしBグループは

・115%
・117%
・102%

いずれも上がっています。
このAとBの違いは・・・?


役員に女性がいるか、いないか。


女性が役員にいる企業は
5年前、リーマンショックを経ても
いずれも下げていないのです。


なぜ??


そしてもうひとつのデータを紹介します。
共働きです。


専業主婦という言葉がある我が国では
ひとつの成りたい職業みたいな位置づけで、
保守的な最近の若者には、人気の職業みたいです。


ですが現状は・・・


働く女性より、専業主婦の方が
ストレス度合が高く、
「うつ病」と診断された人が多く、
幸福度調査でも断然働く女性の方が幸福。


なんと、共働きが多い地域ほど、
幸福度が高く、犯罪が起きにくいという相関が。


幸福度は不幸度より伝染しやすく、
自分から数えて3人目まで伝染します。


こちらも因果関係までは
研究者でもないので知らないのですが、
家庭だけの社会の女性より、
家庭と職場という2つ以上の社会を持っている女性の方が
ストレスを溜め込みにくいのでしょうね。



大川市の未来のカギは女性?


大川市の管理職の女性比率は、
けっこう低いです。約10%。


ですが、共働き率は高い。
個人で家具店や家具工房などしているから??
(男性の所得が低いから?という声もありましたが)


共働き率は、都会ほど低くなり、
実はこの傾向は、少子化とも関係してきますが、
共働き率が高いほど、子どもを多く産んでいます。


大川市の共働き率は約35%と高い。
福岡市は23%くらい。


今後、
女性の管理職比率が上がっていき、
共働き率をキープ、ないし上げていけば、
大川市の未来は明るいかもしれません。


高齢化率も高いんですが、
家具という日本一の武器を持っています。
人口3万6千人ほどの街が、
まだまだ変われるチャンスもあり、
武器も持っている。


普通、こんな世界に挑戦できる武器を持ってる地域、
そうそうないですよね。


さらに、
大川市長はたいへん若い!!


組織のリーダーは、
その組織で働く人の生産性を左右します。
リーダーによって、不満の度合いが変わり、
(44%が不満か、1%が不満か)
生産性は約9倍ほど違うそうですから。


若い方が変化に強く、
スピードも速いことが予想できます。


ちなみに、
大川市の職人たちは数々の賞をとっており、
内閣総理大臣賞・経済産業大臣賞・文部科学大臣賞など
市役所1階にその作品を展示しているとか。


さらにさらに、
大川市職員のデスクは「木」になったとか!
そんなオフィスで仕事しているって、
ちょっとステータス感じますよね。



今後の大川市が楽しみですね★



  • 2014-04-21 23:23:18
  • 地域創生学群の就職率
どうもこんばんは


昨日はお休みをいただいて家族で宗像へ行きました。
宗像はたいへんおもしろい土地で、
宗像大社・沖ノ島という歴史深いところから
鐘崎漁港で上がったイカを呼子に運んで
何も知らない福岡市民はイカのトラックを追いかけて
呼子にイカを食べに行っていたりと
まぁ歴史アリ、食材アリの土地です。


で、
お昼のランチは、知り合いでもある
「玄海バーガー」という、鐘崎・神湊産、
いわゆる玄界灘の魚を使ったバーガー屋によく行ってたので
この日は違うのにしよう!
と、通り沿いにあるお店に入ってみました。


こんな感じで宗像でお昼を数店舗回ったのですが、
今回いったとあるお店は極めてホスピタリティがなかった(笑)
休日は何もせずともお客さんが多いエリアです。


「道の駅むなかた」は
九州の道の駅で売上日本一を連続してとってます。
ということは、多いわけですよ、新鮮な魚目指しての観光客が。


ただ、
この鐘崎・神湊の飲食店は総じてホスピタリティが低いというのが
ちょっと残念です。

土地も安そうだし、
若いオーナーで、ホスピタリティもあってオシャレで
しかも稼ぐ魚系の飲食店が1つでもあれば、
競争原理が働きそうな気がしますが。
沖ノ島が世界遺産になる前に、
あの一体のホスピタリティはレベルを
上げんといかんと思ったりするわけです。








特任教員をしている北九州市立大学。
文科省の事業の、まなびとESDステーションの所属ですが、
ここを主に活用しているのが、北九大の「地域創生学群」という
地域活動をすることが必修の「学部」です。


この春、なんと!
福岡で名実ともにトップの高校、
修猷館からこの地域創生学群を第一志望の子が入学。


この子、
まぁ福岡市の夢チャレンジ大学の一期生で
「地域活性」「シティプロモーション」に興味ある
ということだったので、この北九大・地域創生学群の存在を
教えていたのでした。そしたらまさか!



そんな感じで、九州、いや全国から
第一志望で実習目当てで若者が集まってくるわけですが、
この春、この地域創生学群ができて2期生が卒業しました。



ちなみに1期生は就職率100%。
大学が発表する就職率は、
「就職を希望していた大学生が、就職した確率」なので、
大学院への進学や、公務員などの浪人、
就職希望せずアルバイトのまま、などはカウントされません。


しかし、この1期生、
この就職希望しなかったのはたったの2名。
しかも公務員浪人の2名。


そしてこの春の2期生。



・・・。



なんと・・・。



またもや就職率100%!


まだ詳細聞いていませんが、
就職希望しなかった人も片手で足りるくらいらしい。
(詳しくは正式発表されてからまた書きます)



そりゃ当然だと思います。



地域創生学群、略して「地創(ちそう)生」は
プロジェクトベースドラーニングと呼ばれる
アクティブラーニングを実践しており、
イベントの企画・運営はお手の物。


・企画書作成
・プレゼン
・ガントチャート作成
・タイムスケジュール
・運営マニュアル
などは作れる学生が多い。
というか、当然のように先輩たちから叩き込まれる。


そして必ずチームで動くため、
チームワークの経験もあり
地域の人たちとの打ち合わせもあって
コミュニケーション力が長けています。


もっとも他の学生と違うのは
その「感度」と「視点」。


地域活動をやるので、1年生から社会と関わりを持ち
それが社会への「好奇心」を育てるのか、
アンテナを張っていて、自己成長の視点を持っている学生が
比較的多いことです。


単位にもならない、
お金にもならないような
セミナーやイベントにも参加したりします。


この春の新入生にも1人
おもしろい子がいました。


この子はモチベーションが維持されれば
大化けしそうな気がする。。。


昨年度よりこの地域創生学群の子たちと関わり、
その子たちが今まさに就活中でもあるので、
今後のチソウ生の就職率を維持できるよう
自分も貢献していきたいと思います。







この「地域創生学群」の仕組みは
もちろん社会人経験の先生たちもいたりしますが、
仕組みとしてアクティブラーニングと、
ピアエデュケーションが成り立っています。


日本全国から視察や
事例紹介依頼が多いそうですから、
中堅大学としては国内トップを走っていると言ってもいいでしょう。



  • 2014-04-10 00:55:44
  • アクティブラーニングのすすめ
どうもこんばんは。
3月末から4月第1週にかけて、
西日本新聞の「軍師の素顔」という
黒田官兵衛の連載記事に連日登場した
岩永でございます。


福岡の並々ならぬ
歴史家の諸先輩方の中に、
なぜかこの半分も生きてない若造が混じってしまいました。


十数名の専門中の専門の方々に混じって、
コメント付きで何度も紹介されました。


趣味プラス、テンジン大学を通じて学んだ
黒田官兵衛のことについて、
西日本新聞のアンケートに答え、
それをもとにインタビューを行い、
それが記事化されたものですね。


若者は新聞をそもそも読んでないのか、
誰からも「載ってますねー」と声をかけられず、
逆に50歳以上の方の多くから、
「載ってたねー」と連絡をいただいたり、
声をかけていただいたりした次第です。


新聞、すげー!!
と改めて思いました。






今年度より、
北九州での大学教員のお仕事ですが、
ちょっと物量を減らしまして、
福岡に集中する時間を作りました。


ですが、
このたび北九州で、岩永ゼミなるものを始めました。
題して「思考力を鍛えるプログラム」です。


大学生とともに
「何を学びたい?」と練りまして、
「知識としての情報を提供する授業」ではなく、
自分で考える力を培っていくための、
「思考力」を鍛えるためにいろんなテーマで、
考えを深堀りしていく授業です。


本日は19名が参加しました。







日本の江戸時代には、
各藩に「藩校」がありました。

ここ福岡にも藩校がありましたが、
この、日本全国それぞれ違う「教育方針」
のもと、教育が進められたわけですが、
その中でも明治維新に繋がる人材を多く輩出した藩は
藩の中での教育の仕方にも特徴的なものもあります。


そのひとつが
薩摩藩の「郷中教育(ごじゅうきょういく)」です。


この教育方法の中に

・小稚児(こちご、6-10歳)
・長稚児(おせちご、11-15歳)
・二才(にせ、15-25歳)
・長老(おせんし、妻帯した先輩)

という4つの年齢による区分があり、
一番下の年代の「小稚児」に対しては、
その上の「長稚児」が教える、
というふうな、先輩が後輩を教える仕組みになっており、
現代の「大人が教える」というものではありません。







教育用語に「ピアエデュケーション」
という言葉があります。


直訳すると「仲間教育」です。


そのスタイルを簡単に説明すると、
小学5年生の教室があるとします。


算数の授業についていけない子が数人、
簡単すぎて物足りない子が数人、だいたいいますよね。


この物足りないと思っている子に、
ついていけない子を指導してもらう。


簡単に言うとこんなスタイルを
ピアエデュケーションと言います。


実はこれ、
相当効果の高い教育方法なのです。


比較的立場の近い、
言語の近い、年齢の近い、
そんな仲間意識のある人に教える・教えられる


これが双方の教育効果を高めるのです。
この地球上でも、北半球の経済的に発展した国が、
南半球のまだまだ途上にある国に指導するより、
南半球の国同士で学び合った方が、
より発展に寄与する、なんてこともあるそうです。







大学の講義は90分です。
ぶっちゃけ、90分間、
先生の話をただひたすら聞く。
眠くなります。


最近、大学教育で言われているのが
「アクティブラーニング」、いわゆる能動的学びです。


能動的学習??


下記のようなものを指すそうです。

●実験
●実習
●フィールドワーク
●PBL(project based learning)


これは、
アメリカ国立訓練研究所(National Training Laboratories)
というところが、「学習定着率」というのを
ピラミッド型にして示している「ラーニングピラミッド」
にも言えます。


人は、学んだことが
どれくらい定着するのか??


産業能率大学のHPに
とってもキレイな図が載っていましたので、
拝借して載せます。

勝手に載せるので、リンクも。
→ 産業能率大学


img_al1.gif


講義を90分間聞くより、
そのテーマについて、
大学生同士語り合う方がよっぽど
学習効果が高いのです。


ましてや、
理解している人が、
理解していない人に教えると、
理解している人はより、理解が進む、ということです。







テンジン大学では、
基本的に先生による一方通行の授業はしません。


教育効果が薄いからです。


テンジン大学では
先生による持ち込み企画もしません。


一方通行で芸の押し売りになるから
教育効果が薄いからです。


あくまで、
先生は「話題提供者」。
それを聞いて、体験して、
参加者自身が「何を感じ、どんな発見があったのか?」
を参加者同士が語り合う方が、
よっぽど学習定着する、と言えるのです。


そこで「気づき」を重要視しているテンジン大学であり
僕の教育方針なのですが、
もっともっと人材育成したい、
そんな気持ちではじめたのが、


「思考力を鍛えるプログラム」です。


本日の参加者の19名中、
1名社会人がいました。


社会人は若手であれば自称でも、
どなたも参加可能です。


主に大学生向けに設計したゼミですが、
これから毎月第2水曜日の18時00分から
90分間行っていきます。


場所は、北九州まなびとESDステーション。


第1回目のテーマは「個性」、
自分らしさってなに?
というのを自分たちで考えながら
アプローチを試みました。


参加者に与えた最初の質問は
「自分が自分自身であることを証明せよ」です。


グループ討論してもらいながら進めました。



結論としては、
「学校の授業よりよっぽどためになるし楽しい」
という声を数人から聞けました。


アンケートには
「なぜ参加しようと思ったか?」に

「将来に悩んでいて」とか
大学生なのに!と思ってしまうようなものから
「思考力がないので」とか。


大学生の中にも、
今の自分や環境に危機感を持っている人がいる。
まだまだ捨てたもんじゃないな!!


このプログラム、
福岡でもできないかなぁ~。。。


とにかく、
時代は「アクティブラーニング」「ピアエデュケーション」です★



  • 2014-03-29 19:24:35
  • 山鹿にもテンジン大学が?
年度末にこんばんは。
ようやく報告書関連の業務が終わり、
落ち着きを取り戻した岩永です。


今年度はよく働きました。
ちょっと働きすぎて自分の時間が一切なかったので、
4月からは北九州の大学教員の仕事を少しセーブします。
(やっぱり移動時間や福岡で打ち合わせできないのが・・・)


今月、合間をぬって熊本県の山鹿にいってきました。



+



4年前、
テンジン大学の開校をしよう!というときに、
ある日突然FAXが届き、
とある会社からの「設立支援サポーター」の
申込書だったんですが・・・


「知らない会社の知らない人からだ!」


とビビったものです。
それは、なぜか福岡ではなく


「山鹿ニューグランドホテル」


不思議でした。
さっそく連絡をし、お会いしたところ、
福岡にいらっしゃった方からのFAXでした。
その方は、山鹿ニューグランドホテルの経営陣の一人でした。



+



今回、山鹿の中の「平山温泉」に行きました。
平山温泉は最近、福岡都市圏からも近いため、
人気が上昇、全国温泉ランキング(?)的なもので、
九州で2位を獲得したくらいの温泉です。


14-0329y1.JPG


ここは一木一草(いちぼくいっそう)という
温泉宿です。
おもてなしもしっかりしており、
全室にお風呂付でした。


実はここも、
山鹿ニューグランドホテルの姉妹店という。
久々にその方にお会いしたのですが、
「山鹿は庭みたいなものなので」
ということで、いろいろとコンシェルジュしていただきました。


山鹿は、江戸時代に宿場町として栄えたようです。
古くは、飛鳥時代に鞠智城(きくちじょう)が作られた
防衛拠点だったのですが、これは福岡でいう「大野城」です。


「えっ?大野城って大野城市?」


というのが福岡人の常識ですが、
大野城という古代のお城があることを
けっこう知らないんですよね。
この大野城と、佐賀県基山にある基肄(きい)城、
そして鞠智城が、朝鮮からの大軍に備えた防衛拠点だったんですね。


そんな場所なので、
きっと水陸の交通の要所でもあったんだと思います。
やたらと古墳も多く、考古学をかじってる人には
けっこうたまらないスポットらしいですよ。


山鹿は江戸時代になり、
熊本藩・人吉藩・薩摩藩の参勤交代の街道にあり、
熊本藩ではきっと熊本城を出て
1泊目あたりだっただろうと思われます。


14-0329y2.JPG


そんな豊前街道に、
今も佇む町並みがあり、
けっこう感動したので紹介します。


14-0329y3.jpg


まず連れていってもらったのは
木屋本店という「麹(こうじ)」の専門店。
九代目の方が奥の方まで案内してくれました。


ちょうど、
蒸した米に麹菌をまぶして発酵させたものを
見せていただきました。


14-0329y4.jpg


すごい!!
デジカメ忘れてたのでスマホ撮影で見えませんが
麹のお花畑です。
美しい!!


九代目の方もとても親切なので、
ぜひお立ち寄りの際は、
声かけて案内してもらうと良い体験ができます。
「甘酒」がなにより美味でした。


山鹿と言えば、
2年前?にリニューアルされた「さくら湯」がありますが、
愛媛の道後温泉的な江戸時代からの大衆浴場です。
さくら湯はお預けし、八千代座に行きました。


14-0329y5.JPG


今年の夏にロードショーの、
映画「るろうに剣心」のロケ地にもなったそうです。
伊勢谷さん出てるし、八千代座だし、
見に行こうかな~。


その横の通りは、
竹の灯篭が常設?なんでしょうか。


14-0329y6.JPG


山鹿と言えば、
「灯篭」で有名ですね。
灯篭祭り、行ったことないので、
一度行ってみたい。


あと傘の灯篭もよく写真で見て、
行ってみたいなぁと思ってます。


こんなやつですね。
山鹿温泉観光協会のWEBから勝手に拝借なので、
リンクも貼っておこう・・・。


14-0329y7.jpg

→ 山鹿温泉観光協会


そんなこんなで、
馬肉コロッケをほおばりながら、
豊前街道を楽しんでいましたが、
昨今の「商店街がさびれていく」というのが
山鹿にはあまり感じられませんでした。


この豊前街道、
もちろん観光地でもあるので、
観光客向けのお店だろーと思うのですが、
普通に、昔ながらの町家の家屋に、
「魚屋」とかが営業されていたり、
「印刷屋」があったりと、
商店街なんです。


商店街って、そもそも、
街道沿いのお店が寄り集まって組合化し、
組合費と国の補助金でアーケードができてる
地域住民の買い物を支える「勝手にショッピングセンター化」
したようなものなので、
この山鹿の豊前街道もいわば、商店街です。


ですが、
新規出店の改装工事してるところもあったり、
古き良き町並みが残っているので、
外国人ウケも絶対いい。


今後まだまだコンテンツが増えて、
もっと充実していけそうな雰囲気を感じました。
平日だったので、人はまばらでしたが、
福岡都市圏をメインターゲットに、
まだまだ開拓の余地がありそうです。


今回は、
たまたまテンジン大学の設立支援サポーターに
なっていただいた方のコンシェルジュではありましたが、
かなり楽しめました。


山鹿、日帰りではもったいないですね。
温泉と宿と、この豊前街道を楽しんで、
1泊するくらいがちょうどいい感じです。


まだまだ先かもしれませんが、
個人的には、古墳を攻めてみたいなぁなんて。


最後に、
平山温泉観光協会の事務局の方も紹介いただいたのですが、


「テンジン大学?あぁなんか知ってる、聞いたことある」


と。
平山温泉にまでテンジン大学の名が響き渡っているなんて、
ちょっと感動しました。


テンジン大学っていう名前、
どれくらいの人が知ってるんでしょうね。


北九州の小倉でも仕事をしていますが、
「小倉で何度かお見かけしました」と
学生登録されている方、しかも数名に言われましたし、
九州はもはや狭いです。


そんな4月26日(土)は、
「テンジン大学入学説明会」を開催します!


4月初旬にホームページにて募集開始しまーす。



こんにちは
昨日まで東京に出張しておりました、
岩永です。


先日、佐賀の富士町で講演したとき、
たまたま前日に武雄市で講演していたイケダハヤトくんが
参加者に交じっていてお話することができ、
「会ってお話しましょう」ということで、
東京で小一時間ほどお話しました。


「イケダハヤトって?」


若くして独立し、
今はブログで主な生計を立てているという若者です。


⇒ イケハヤ書店


こちらがそのブログ。
1日に何本も記事を書き、
このブログ経由の本の販売や広告、
他にも各地で講演したりなど、
10年前にはなかったような働き方をしている若者です。


すでに結婚して子どももいて、
なんと、福岡か高知に移住を考えている、
というおもしろい人物でもあります。



+



これまた先日、
テンジン大学で「江戸しぐさ」の授業がありまーす!
とメルマガを送ったあと、1名の学生さん(実際は社会人)から
1通のお問い合わせをいただきました。


簡単に言うと
「江戸しぐさをテンジン大学が扱っていいのか?」


というご意見。
「どうゆうことだ?」と思った僕は、
江戸しぐさについていろいろ調べてみました。
※授業企画に向けて調べてますが、違う視点で調べました。


ネット上でも見つけたものとして、
「江戸しぐさは実証が不可能な、文書等に残っていない無形なモノを
 あたかも体系化されており、江戸町人もそんな文化だった、というような
 歴史をねつ造しているところがある」と。


なるほど、なるほど。
「江戸しぐさ」のWikipediaにも、ちょっと「?」のような記述もあり、
口伝えと言ってる時点でその疑惑は絶対に晴らせないですね。


江戸の町人が果たして「江戸しぐさ」の文化だったかどうか
に焦点を当てると、教科書に採用してしまった文科省や
連載記事をしている西日本新聞も、
「大きな間違い」を起こしたことになりますね。
もちろんテンジン大学も(笑)


でも、
批判している人たちを見ていると、
ちょっと矛盾しているところもあるなぁと。


文書が残っていたら歴史なのか?
と。


全世界共通して、歴史とは
文書や物的証拠があるものだけが歴史になっています。
考古学の世界では当たり前ですね。


ですが、その物的なモノがねつ造されたものだったら?


実は、口伝えのモノも、
物的証拠のモノも、
それが本当だったかどうかは誰も証明できないのです。


だって、南米の方の文化って
けっこう口伝えのいわゆる「口承文化」
もともとの民族の言語があったはずなのに、
今ではスペイン語やポルトガル語で文化が受け継がれていたり。


言語が変わったのに文化が継承されるって感覚、
日本人の僕にはあまりピンときませんけど、
口伝えはやはり伝言ゲームになりやすいので、
口承文化には「歌」や「踊り」がくっ付いて
一応目に見えるカタチになっていたりしますよね。


でもそれすらねつ造されたものだったら?


誰も過去の真実は見ることができないのです。
今回の江戸しぐさの件の真実はひとつ。


「江戸しぐさ」ということをブランド化し、
プロモーションした人が上手だった。
ということ。


世の中、どんなことでも
ある程度価値を認められるものであれば、
あとはブランド化してプロモーションが上手であれば、
それが世の中に広がって、そのモノ以上の価値を持ってしまう。
たとえそれが後世に作られたものでさえも。


「ダメだ!ねつ造はダメだ!」
「物的証拠がないものはダメだ!」


を正義としてしまうと、
僕は岩永の姓を名乗れません。
悲しいかな、何も証拠がありません。
お墓はあるけど。(でも祖父の代から。その前は??)


世の中、実はほとんどそんなもんですね(笑)
人間って、おおいなる矛盾を抱えて生活してるんだなぁ
とこの件を受けて思いました。


ただ、お問い合わせいただいた方とフェイスブックでも友達になり、
よくテンジン大学参加くださる方でしたので、
いろいろと意見交換しました。


「権威づけはよくない」
ということで、確かに僕が作成した授業の告知文が
権威づけに繋がる部分があったので、一部修正しました。


こうゆうやりとりができるって幸せだな、と思います。



+



冒頭で紹介したイケダハヤトくん。
ブログで食べてるってことで、
一昔前、「炎上マーケティング」なんて言葉が出てきたように、
彼の過激な発言で「なんだと!」「彼を叩け!」というのが
SNSなどで広がり、なおさら彼の知名度を上げた、
というのがあったようです。


いまもけっこう過激なこと言ってます(笑)


紙のライターよ、「文章の巧さ」を誇る暇があるなら「マネタイズ」を頑張りなさい(イケハヤ書店)


これに、年齢の高いベテランライターさんが
ツイッターで噛みついていて、
なんだかなぁ~と。



世の中、何が正しい、何が正義、
だなんて決められないくらい、
今では価値観が多様化してしまってますね★


このベテランライターさんの発言を
またいち個人が見て楽しんでいる。
そんなよくわからない、
価値観がもうありすぎて統制とれない、
答えはひとつに決められない、
そんな時代なんだと実感しました。


インターネットが一般化し、
かつモバイル機器により24時間体制になっていったとき、
世の中は「情報」をいかに上手に扱い、
それをお金に換えるか、という社会になりました。

お茶の間への一方通行メディア(テレビ・新聞)だけの時代は、
天から情報の雨を降らせるような社会だったのが、
インターネットは、天と地の間にある空間を自由に行き来できる。
今でも情報は加速度的に増えています。


そうなってくると、
イケダくんみたいに、ブログで食べていける人も出てきますし、
いろんな産業に「スキマ」が出てきます。
このスキマほど、個人が上手に入り込み、
ブランディングすることで社会的価値を大きくし、
お金に換えていく、ということでやりやすくなりますよね。


そこで出てくるのは・・・?


「嫉妬?」


成功者は嫉妬されやすいですよね。
歴史上、天下をとったり、王になった人って、
いつその座を奪われるかわからない、
って言いますもんね。


そうなるとテンジン大学は天下を取らない方がいい?
取れるわけないか(笑)


そんな実力も野心も人材もおりませぬw
この福岡の街のことを知ってもらい、
人と人が繋がり、街に愛着とプライドを持ってもらえれば!
そのビジョンとわずかな遊び心と
楽しく運営している仲間たちしかおりませぬ。


イケダくんは話すと、
相槌がたいへん上手く、
この若さで独立して家族を首都圏で養い、
何か大きな事業の経験をしたわけでもないからこそ、
すごい努力家(影でめっちゃ読書とか情報収集とかしてる)で、
個人的には、おもしろい人だなぁと。


福岡にはまずもっていないタイプの人なので、
ぜひ福岡に移住して、テンジン大学で先生してもらいたいですね(笑)


この弱肉強食の情報社会を
炎上に負けず生き抜こうとするイケダくんに、
戦国時代の群雄割拠する中で、
がんばって身を興し、独立勢力をつくっているような
そんな武将の姿を思い浮かべました★



そうそう、そんな「生き残り」に掛けた
大河ドラマの軍師官兵衛、見てますか??


こんにちは。
今日は今から佐賀県佐賀市の富士町へ行きます。
講演で呼ばれた岩永です。


内容は、「イベント」の
企画・プロデュースについてです。


このような感じでいろいろ呼んでいただいて
活躍の場を与えられるって嬉しい限りです。



+



先月、2月16日は北九州市立大学で
伊勢谷友介さんを迎えての講演会でしたが、
実はその直前、午前中は山口県山口市で、
生涯学習などをやる社団法人による
「人づくり・地域づくりフォーラム」の
パネリストとして参加しておりました。


1日に2回も講演があるというのは今までなかった~。
テンジン大学で1日2回の授業はありますが、
けっこう疲れます(笑)


でも、今回は事例紹介などではなく、
パネリストだったので、
ちゃんとコーディネーターがいてくれて
かなり気が楽でした★


がしかし、
このフォーラムのパネリスト、
コーディネーター含め全員60歳以上?
なぜか僕だけが32歳な不思議。


そして会場に来ている方々も多くが
公民館などを拠点に地域活動をされているような方々。
自然と年齢は高齢になります。



+



また違うときに、
福岡県中小企業同友会の、
県内各地の経営者が集まる「ビジョン会議」にも呼んでいただき、
意見交換をしました。


この、中小企業の経営者たちと、
山口県に集まった日本全国の地域活動をガリガリやっている
高齢な方々の「課題意識」が一緒であることがわかりました。


同じ日本語ですが、業界が違うので
微妙に表現は違いますが、同じことを言っている。


○高齢化し、人口が減る中で、どう人材を育成すればよいか?

○どう組織を活性化し、継続していけばよいか?


この2つの共通する課題の前提として
「生き残るためには」なメッセージがあるな、
と思いました。


情報が指数関数的にあふれる時代において、
生き残りをかけたマネジメントは本当にたいへん。
でも答えはシンプルな気がします。


この地球上で、
一番優れた生き残りシステムってなんだろう?
と思ったら、「生物の進化のプロセス」
にあるのではないか、と思いました。


つまり「変化に強い」ということ。


これを実現するには、
人も、組織も、重要なのは「突然変異」を受け入れること。


進化のプロセスを数学的にひも解いていくと、
「遺伝的アルゴリズム」というものが出てきますが、
ここで重要なのは「突然変異」なのです。


個人でも、組織でも、
価値観が固まってしまうと、変化を受け入れるのがもうたいへん!!
それをどうやって受け入れていくのか?


この分野を研究もありますが、
実例としては、組織内に新部署をつくり、
新部署は価値観の違うやり方、評価の仕方を行い、
結果が出始めたらそれを現部署に広げる。
みたいな感じになるようですね。


いきなりトップダウンで組織全体を変える、
というやり方はありますが、血を見ます。
反発する人が出て犠牲者が出ます。

もうひとつ、組織内に突然変異的な
革新的な人材を投入するだけ。
これもよく見ますが、たいてい失敗しているようです。
多くの組織が「改革しなければ!」と言っていますが、
人間がつくる組織において、出来上がった風土や文化を
1人の革新者に任せるのは保守勢力が許しません。
たいてい内部分裂をつくります。
(まわりにそんな組織が多いのでちょっと残念)



+



すべては、生き残るため・・・


なのですが、他にも方法はないか?
と思うのが、やはり内部の人間の意識改革でしょうか。
時間はかかりますが、批判しあう組織ではなく、
学び合える組織は、自己革新性が高いので、
変化を受け入れやすくなります。


この学び合いを作るのがまたたいへんなんですけどね(笑)


福岡女子大学の和栗先生と久々に会ってお茶したときに
いろいろな話をしましたが、
「振り返り」の効能をよく知らない組織がいかに多いことか。


以前、フジテレビに和栗先生のことが特集されたとき、
学生が驚異的に成長していく姿を見て、
どんなところから問い合わせが増えたか?


「企業からの若手育成の相談がかなり来た」


と言ってました。
そう思います(笑)
テンジン大学の「街の先生」に和栗百恵ってありますが、
これが検索にかなり引っかかったみたいで、
アクセスがかなりありました、おかげさまで(笑)


みんな人材育成には興味あるんですね!!


海外のレベルの高い大学では
教養は高校で身に着けているのを前提として、
専門分野を、本人の潜在能力とともに鍛えるような
学習プログラムになっているそうです。


それは
「座学 × 体験」です。


日本では「体験学習」と呼ばれたりします。
サービスラーニングや
プロジェクトベースドラーニング、
という項目でもあります。


僕が現在、大学の特任教員をしているのもこの分野ですが、
ここで重要なのがやはり「振り返り」です。


「振り返り」とは?


和栗先生はここのプロ中のプロ。
早稲田・中央・大阪府立と実績をつくり、
福岡女子大にやってきて、その出会いのおかげで、
今のテンジン大学も振り返りを重視しています。

スタッフも成長が早い!!


人材を育成するなら、
実践と振り返りです!座学も必要ですが。



+



ということで、
北九州で月に一度、
岩永ゼミを始めたいと思います。
基本は大学生向けですが、一般の方もどうぞ。


毎月第2水曜の18時00分~19時30分で
開催しようと思います。
詳しくは、北九州まなびとESDステーションのホームページで☆


4月9日スタート!!
どうなっていくかなぁ~、楽しみです。


(福岡でもやれないかなぁ・・・)

  • 2014-02-21 10:47:52
  • 自己探求プログラムって?
こんにちは。
他人は自分を映す鏡、
という言葉を聞いたことはありますか?


本日は北九州に来ています、
岩永です。


北九州市立大学では
地域活動をするのが必修科目の
地域創生学群という学部がありますが、
ここの一年生は、最初の一年間の総仕上げで、
「自己探求プログラム」を2日間集中でやります。
これは、自己開示をしつつ、
他人に耳を傾けて、いろんな言葉・価値観に
触れることで自分の言葉・価値観と
照らし合わせて自分を知る、
というプログラムです。



+



先日の伊勢谷友介さんをお呼びした講演、
マネージャーさんからOKいただきましたので、
写真をアップしちゃいます。


登壇した4人で★


左から、
リバースプロジェクト代表の龜石太夏匡さん
そして自分、
リバースプロジェクトにインターン中の
大学4年生の横井ちゃん、
最後が伊勢谷友介さん。


photo.jpg


先日の講演はこんな雰囲気でした★


photo (2) - コピー.jpg


伊勢谷友介さんを呼ぶことになった経緯等は
前の記事に書いています。
→ 前の記事:伊勢谷友介さんをお呼びして


この講演から数日たち、
改めて伊勢谷さんや龜石さんたちと話した
言葉や価値観を、自らの活動・経験・価値観と
照らし合わせて振り返っています。


伊勢谷さんは講演の冒頭で、
こう言いました。


「人類が地球に生き残るために」


友人が先着順で並び、
友達と参加していたそうで、
その友達は伊勢谷さんにあまり興味ないらしく、
「当たり前のことを言っている」と
感想を言ってくれたそうです。


今年の4月より、北九州市立大学の
地域創生学群に入学予定の高校生もいました。
アンケートには


「今まで、そこまで考えていませんでした。
 自分が何者であるか、何ができるのか、
 改めてもっとよく考えて、これからの活動に
 いかしていきたいと思いました。」


こんな高校生もいました。


セミナーや講座、イベントや映画・ドラマ、
同じものを見聞きし体験していて、
受け取ったものは皆、一緒でしょうか?


今回の講演で同じ会場にいたので、
同じ空間・言葉・雰囲気を共有しながらも
なぜ、これほどまでに「受け取ったもの」が
違うものなのでしょうか?


経験も価値観も人それぞれ、
同じである必要はないと考えます。
でも世の中が低コストで管理しやすくなるには、
同じもの、同じ価値観であることが望ましい。


しかし、
ひとつだけ言うことがあるとすれば、
この高校生には、学習することの価値観が高く、
自分の経験・価値観と、
他人の経験・価値観を照らし合わせて
振り返ることができるという、
変化に強い能力が備わっています。


人が何かを学び、自らに変化を起こすには、
自分自身を「振り返る」ことが、
実はとても重要であることがわかってきました。



+



この2日間の
自己探求プログラムは、
テンジン大学のやっていること、やりたいことを
ギューッと濃縮したプログラムになっています。


他人との関わり、コミュニケーションと
経験・価値観の違いを認識し、
自己を振り返り、学びを促す。
ここに「街」が入ってきたものが
テンジン大学が街を使ってやっている
人づくり。



+



だりーなー
きついなー
めんどくさいなー


そうやって見過ごし、
意識をしなくなってしまったその瞬間、
そのときのその状況からは
何も学べなくなります。


他人はどんな人間でも先生だ。


改めて、
伊勢谷友介さんとの会話も、
あとからジワジワと、
自分の深いところと結びついて、
振り返ることができます。


この2日間の自己探求プログラムいいなぁー。
ちょっと応用して、これを地域活動や、
男女共同参画でもいかせそう。


価値観は違ってあたりまえ。
これが最初に認識されなければ、
チームもうまく回りませんし、
結局、組織や地域をまとめることもできません。


このビミョーな人間の矛盾が、
人間が発展・繁栄できた所以だと思います。


なぜなら、みんな同じ価値観だったら、
とっくに絶滅してるでしょう(笑)

  • 2014-02-17 16:58:06
  • 伊勢谷友介さんをお呼びして
こんにちは。
昨日、北九州市立大学の
地域創生フォーラムに俳優の伊勢谷友介さんをお呼びして
僕が聞き役となって講演を行いました。
どうも岩永です。


まだ大学生だった僕が、
イケメンの10歳上の大人から
「とりあえずゴミを拾いに来いよ」
と言われていった天神の朝のそうじからはじまり、
10年後の今では、脱サラしてフリーで広告やプロデュースの仕事したり
NPO法人を立ち上げて代表していたり、
福岡市内だけでなく、県外にも呼ばれて講演したり、
ホンモノの大学の先生にもなったり。


全ては、このゴミ拾いから始まりました。
なんだかわらしべ長者のようだ?(笑)


+


2013年4月より、
北九州市にある10の大学を対象とした文部科学省の事業により
「大学生たちに地域活動を教育プログラムとして提供する」
という役割で、特任教員という肩書きで、
週の数日を北九州市に通っております。
その事業の拠点が「北九州まなびとESDステーション」。
→ http://manabito.kitakyu-u.ac.jp/


所属は、北九州市立大学の講師。


昨日、北九州市立大学が5年前に創設した新学部である
「地域活動を行うことが必修の学部」という、
地域創生学群(ちいきそうせいがくぐん)の大学生が
どのような活動をしているかの発表会を兼ねた、
地域創生フォーラムという講演付のイベントがありました。


そして今年度は、
「北九州市制50周年」でもあるため、ちょっと盛大に。


+


2013年秋、今回の地域創生フォーラムの
基調講演に誰を呼ぼうか?
大学生にも理解できて、地域活動をやったり論じたりできて、
ちょっと華のある方は誰がいいのか?
そんな会議を行い、今となっては誰がその名を出したのか
忘れてしまいましたが、「伊勢谷友介」という名が出て、
僕の友人が昔一緒に仕事していたので、
そのツテで交渉できるかもしれない!ということで
満場一致で「伊勢谷友介さんでいこう!」となったのを覚えています。


そして持つべきものは本当に「人との繋がり」ですね。
すぐマネージャーさんと連絡がとれ、
映画等の撮影でとても忙しい方なのですが、
なんとかタイミングが合い、スケジュールが空いたので
お呼びすることができることになりました。


+


ここまでは、まぁよくある著名な方が来ての基調講演。


でも、自分自身で
「お金出して、来てもらって、ただ話してもらって」
という、いかにもマスコミ的な、一方通行的な、
そんな「場」にしたくなかった。


伊勢谷さんは俳優という仕事だけでなく、
リバースプロジェクトの代表でもあり、
生き方・働き方のスタンスとして
この活動をやっている方。


そんな方だからこそ、
もっと良い話・言葉を引き出し、
このフォーラムに来てくれる、なるべく多くの大学生や高校生、
そして大学関係者や一般の方に「伝えたい」。
そう思った僕は、マネージャーさんに交渉して、
「打ち合わせさせてください」とお願いし、
大学からも交通費の予算をいただき東京へ行きました。


今回は、俳優としての伊勢谷友介さんではなく、
リバースプロジェクトとして社会活動を行っている
伊勢谷さんとして話をしていただくため、
同じくリバースプロジェクトの亀石太夏匡さんの
お2人で登壇いただくことに。


東京で打ち合わせで、その場に伊勢谷さんはいませんでしたが(笑)
亀石さんと話、いろいろと活動をしていて、
講演など場慣れもしているので、
僕が話の引き出し役として一緒に登壇することに。


さらに、僕自身、
福岡で様々な地域活動や企業・行政とのコラボレートを
仕掛けていっているテンジン大学の学長でもあるので、
リバースプロジェクトの趣旨、向かっている先の
「ビジョン」を共有し、まるで同士のように打ち解けることができました。


やはり、行ってよかった。
事前に話をして、そもそもなぜリバースプロジェクトを?
の本心に触れていてよかった。


この「なぜ?」の核心部分を知らないことには
テンジン大学でも授業を企画しちゃいけませんので、
本当に良い場がつくりやすくなります。
ある意味、妥協できない、でもその分の見返りが必ずあります。


+


そして昨日を迎え、
講演前に、北九州市立大学の学長と、
地域創生学群の学群長の眞鍋先生と、
リバースプロジェクトの伊勢谷さん・亀石さん、
そしてメンバーの一人であり、社会活動を継続的にできるよう、
ビジネススキームを構築してモデル化することが得意な上保さんと、
一緒にランチを取りながら話をしました。


講演では、
リバースプロジェクトが「なぜ?」
伊勢谷友介さんが「なぜ?」
亀石さんが「なぜ?」
このような活動をしているのかを語っていただくことができ、
地域活動をしている学生たちもちゃんと話に着いていけたようで、
ものすごくモチベーションと意識が高められたようです。


その後、ジャンボタクシーで移動、
道中でもいろいろとお話をしました。

小倉駅近くの魚町にある
北九州まなびとESDステーションにも来ていただき、
プロジェクトを行っているリーダー格の学生たち
20人ほどを集め、座談会的なものを開催、
リバースプロジェクトがこの春にリリースする、


「社会活動がより行いやすく、継続しやすく、
 ムーブメントが起きやすくするための仕掛け」


のヒトシコノミというツールについて、
話していただき、学生たちに体験してもらいました。


終わったあと、
伊勢谷さん・亀石さん・上保さんと僕の4人で、
新幹線で福岡へ。


新幹線の中でも伊勢谷さんとずっと、
この「社会活動」について語り合っていたのですが、
伊勢谷さんも僕も、行っている活動はあくまで手段であり、
自分たちがやりたいことは、自分たちがいなくなった
100年後とかの


「よりよい未来づくり」


であり、
かつそのための人材育成や、世の中へのメッセージ発信である、と。
伊勢谷さんは自分自身がメディアとなり、旗を振って、
仲間たちと仕掛けています。

僕は自分が生まれ育った街で、
テンジン大学やグリーンバードというメディアを通して、
この福岡の街で旗を振り、いろんな仲間たちと仕掛けていってます。


たった一人ではできないことでも、
多様な人が集まり、想いをひとつにして動くと、
世の中が動く、人の気持ちに変化をもたらすことができる。


僕も10年前に、グリーンバード福岡を立ち上げた
木下さんにゴミ拾いに誘われていなかったら、
昨日の伊勢谷さんとの出会いも、北九州での先生の仕事も
テンジン大学ですら存在しません。


誰かの行動が、
誰かの心を動かす。
そしてその行動に「意志」があるともっと動く。


行動がなければ、良くも悪くも、議論すら起きず、
それは存在していないことと同義になってしまう。
小さくても「行動」があることがとても大事なんだな、
と昨日とこれまでの10年間を振り返って
改めて思いました。


日本全国、田舎・都会を問わず、
人が住んでいるところに「地域」が存在し、
活動をしている多くの方がいらっしゃいます。


そんな「地域活動」を行う人がもっともっと増える、
地域活動でなくても、行動が起き始めるような
そんな人がどんどん増える。


そのために自分自身ができることに
もっと注力していこうと思いました。


テンジン大学も継続して、ますますコラボを増やしつつ、
個人としても、この「行動の種」をばら撒く
講演活動にも力を入れていこうと思います。


+


僕は、グリーンバードに出会い、
街を知り、他の街との比較や、世の中の流れ、
そしてたくさんの本から得た情報で、
自分なりの意思が育っていった感覚があります。

伊勢谷さんは、どのようにしてその意志が育ったのか?
いろいろとお話を聞いていくと、
「感性」がずば抜けている、と思いました。
自分自身が「こっちだ」と思い、そこから想像し、
意識をどんどん高めて物事を深掘りしていく。
その感性が自分の何倍も高い。


だからこそ、これだけ活躍し、
講演でも言葉を紡ぐのがとても上手。


僕が経験と知識で、理系的に設計していき
ある程度の方程式のある「規律とリズム」で
音楽を演奏していく音楽家だとすれば、
伊勢谷さんは、感性で、本心で、
きっと自分オリジナルの方程式で音符を繋いでいく
天才肌的な音楽家でした。


とてもまっすぐな方でもあるので、
一直線に突き進むところや並々ならぬ努力もあると思います。


そんな方に出会えたことに感謝。
そして一緒に共演し、いろいろ語り合えたことに感謝です。


今後も、
連携したり、コラボレートしたり、アイデア出し合ったり、
そんなことができそうで、すでに仕事として
福岡の企業とリバースを繋いで、コラボを展開できそうな
アイデアも出てきました。


最後に、伊勢谷さんが講演の中で行った一言を紹介します。


「今生きてる人間にしか未来に対する責任を負えない」


自分がいなくなって、どうでもいい、ではなく
今自分がいる、生かされているのも、
過去の血族や社会を作ってきた人たちのおかでだ。
そのような意識をもって、今後も引き続き、
「未来への責任」として行動を起こしていきたいと思います。

  • 2014-02-09 16:47:44
  • アイデアの新たな門出
どうもこんにちは、
本日2月9日(日)の西日本新聞朝刊の
「北九州未来地図プロジェクト」というコーナーで、
見開きのイラスト未来地図のページの左に、
ちょこんと載っている岩永です。


以前の日記で紹介したものの成果物ですね
→ 「場をつくる」とはどういうことか?


おなじく、昨日(2月8日)の西日本新聞に
「中古図書活用」という記事がありました。
→ 売れ残り本6千冊を公民館へ寄付 古書業者が福岡市と連携







昨年夏すぎに福岡県のNPOボランティアセンターより
テンジン大学と、とある企業を繋ぎたい、と連絡を受けました。
そしてお会いしたのは、TSUTAYA天神福岡ビル店の方々。

それからお店のことを伺いに行き、倉庫を見せてもらい、
本の流れの仕組みを教えてもらいました。


そこから出てきたアイデアが、
「まちのミニ図書館」です。


現在テンジン大学で
このミニ図書館事業の小さなモデルを展開しています。
中央区内4つの公民館に、中古図書(廃棄になる予定だったもの)を
受け入れる本棚をつくってもらい、本を提供します。

そしてその本棚の横には
「本の寄付回収BOX」があります。
その本棚の本は地域の人が本を借りられる小さな図書館。
だから、家にあるいらなくなった・必要でなくなった本を、
地域や次に読んでくれるであろう誰かのために寄付してください。
というBOXです。


この廃棄される予定だった本という原資をもとに、
地域に眠っている中古本を世の中に流通させよう、
そして本によって、知を創造するだけでなく、
人の新たな動きを創造しよう!


これが、「まちのミニ図書館」の本質です。


さて、この事業が
中央区役所内でたいへん好評を得まして、
福岡市全校区の公民館でもやりたい!という声になり、
来年度に向けての協議がはじまりました。


この時点で、
テンジン大学としてはじめたこの本質は
どこまで受け継がれるかわかりませんが、
全校区に広げるために、福岡市とTSUTAYAと
直接の協議に入ることになりましたので、
この小さなアイデアの手綱を福岡市へバトンタッチしました。







この「まちのミニ図書館」、
日本という国においてはあまり推奨されないかもしれません。
ということは、福岡市としてはあまり推奨されないかもしれません。
正確には、経産省的に、GDP的にはあまり推奨されません。


なぜかというと、
「廃棄に回る予定だった本を寄付」です。


今まで存在しなかった本が、
無料で、0円で、急に現れるのです。
もしかしたら、購入しようと思っていた、
中古でも購入しようと思っていた、
そんな本もあるかもしれません。


こうなると、
まちの本屋さんで定価で売っている本の中で、
何冊か、何十冊かが売れる予定であった本が
売れなくなるということです。


これはGDPに数字として繁栄されません。
本を書いた人、出版した会社、配送する会社、それを売る本屋、
ここにお金が発生しなくなります。


しかし、本と人は動いている・・・。
そして本を読んだ人の頭の中や、
次の日からの行動は変化している・・・。


これってどうゆうことなんでしょう??







例えば福岡市の全校区の公民館で、
ミニ図書館事業が運営されている状況だとすると、
1公民館に約300冊、147公民館あるので・・・
45000冊あまり。


本を書いたり、出版したりの会社は
たいてい東京です。
まちの本屋さんも今では個人商店以外は、
ほとんど福岡市外に本拠地があります。


つまり、
ミニ図書館がなかったら、
本を買ったそのお金は福岡外に流れることになり、
それが帳簿に記載され、GDPに反映されますが、
福岡からはお金が出ていったことになります。


でも、ミニ図書館があることで、
GDPには反映されないけど、福岡外にお金が出ていくことも減り、
本という、人を「明日以降の人生を豊かにするかもしれないもの」
との出会いは起こります。


これって、
自給自足の概念にすごく似ているのです。
しかも、本から得た知識や知見は、
その人が死ぬまで残っていく消えないもの。


しかも地域内で本を媒介して人が動きます。


このことから、
この小さなアイデアが持つ、
地域的な影響力は、とても大きなものとなることが、
この福岡市の全校区に広げるということで生まれてきました。


テンジン大学として当初はじめた本質とは、
ちょっとニュアンスも、意味あいも変わっていきますが、
この福岡のまちに住む人たちが、
より豊かになっていく、かもしれないという点で、
福岡市には大きく育てていってほしいですね。



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