• 2013-11-03 00:59:35
  • 体験学習が人を伸ばす
11月になりこんばんは、
今日は北九州市立大学の学園祭に行ってきました。
大学を卒業して9年、学園祭・・・
若い・・・。


いつのまにか歳をとっていることに気づいた岩永です。


4月より北九大の特任教員というお仕事もあり、
もっぱら「まなびとESDステーション」にいるのですが、
教え子(?)の北九大比率が高くて、
やっぱり学園祭となると、行っておかないと。


最近、ひとりおもしろい子を見つけまして。


学生たちが作った農作物を加工した食品を
小倉にある商業施設で、ブース出して、
販売させていただきたい、というプレゼンを
学生が主体でおこないました。


事前に、
僕自身にプレゼンしてもらい、
アドバイス的に修正点を伝えました。


学長という社会活動家によく見られますが、
これでもずっと広告業界で企画書は書いてきましたし、
自分が出たコンペはほぼ全勝(一度だけ負けた)で、
自分が企画書かいたときはまだ一度も負けてません。


まぁそんなに機会多いわけじゃないですが。


そんなこんなで要点のみ、アドバイスしましたが、
その学生、あまりメモをとりませんでした。
ちなみに大学1年生、半年前は高校生です。


この子、大丈夫かな?
と思いましたが、
企画書づくりは初めてですし、
ましてや相手は大人であり、
ビジネスとしてのプレゼンです。


で、
商業施設へのプレゼン本番、直前に企画書を見せてもらいましたが、
驚きました。


伝えた要点は網羅していて、
かつプラスアルファできてる。


この子はメモを取らなかったんじゃなくて、
必要最低限のメモで、十分だったのです。
口頭のアドバイスで、すでに「理解」していたんでしょう。


もちろんプレゼンは上手くいきましたし、
まだ大学1年生がこれだけの企画書をつくってきた、
とビックリされました。


そりゃビックリする、
こっちもビックリしてるんだもん。


なので、
新たな課題も与えました(当初予定していなかった)


当日の販売ブース運営マニュアル作成です。
1週間以内にあがってくるので、
楽しみです。


この「大学の先生」の仕事をはじめてから、
すでに多くの大学生たちと関わり、
いろんなことを教えたり、体験させたり、
チャレンジさせたりしています。


よく
「どんな講義してるんですか?」
と聞かれますが、講義はしていません。


リーダーシップとか、
コミュニケーションとか、
企画の立て方とかの講座はしてますけど。


つまり単位になる講義は一切やってません。
仕事としては、北九州にある
10個の大学の学生が、「街の地域活動」を行い、
それを教育プログラムとして提供する、
という文部科学省の「大学間連携事業」の
担当教員なのです。


テンジン大学をやっていたことで、
それがフルに活かされる仕事ですね。


思えば、
2004年2月に天神のゴミ拾いをはじめたことが
そのスタートで、拾ったのはゴミだけじゃなかったという
不思議なお話ですね(笑)


世の中には2種類の人しかいません。
学ぶ人と、学ばない人。


学ぶ人は、
どんな事象からも、それが自分にとって何であるか、
なぜそうなったのか、を学び取ろうとします。


学ばない人は、
自分には関係ない、とスルーして
なかったことになります。


もちろん人は、
この学ぶ人と学ばない人を常に行き来していますが、
学ぶ瞬間の多い人というのは、
何をしても、どんなことからも、
自分の成長の種を見つけられます。


普段の生活で、
無意識だったことを、
ちょっと意識するだけ、なんですけどね。


例えば・・・
歩いて家に帰っているとします。
その、歩いている道路は、
どれだけの人の意識が入っているのでしょうか?


そこに道路を敷こうと計画した人がいて、
入札して工事した人がいて、
アスファルトをつくった人がいて、
・・・。


そんなふうに、
スルーしそうなものからも、
その背景や、なぜそうなったのか、
を見るクセをつけると、
毎日膨大な学びがあることに気づけます。


この、
自分が体験したことを、
なぜ体験したのか?体験したことが自分にとって
どんな変化や気づきをもたらしたのか?


という振り返りを行う行為にこそ、
学びがあります。


そしてそれをプログラム化したものが、
サービスラーニングや、
プロジェクトベースドラーニング、
と呼ばれる、いわば体験学習です。


この体験学習、
全員が全員有効ではありません。
そりゃ100人いたら100人が同じ気持ちで、
体験し、振り返ることができるわけではないですもんね。


でも、
講義式のものより、
はるかに多くのことを学び取ることが、
わかってきました。


「自分で考える力がつく」
「何が問題であるか見つける力がつく」



そしてなにより


「他人とのコミュニケーション、チームワークが身に付く」


です。
それは、プログラム化しているからこそですね。


いま、大学教育が見直されようとしていますが、
大学の現場の先生たちにも、
その兆しが出てきています。


従来型の90分、一方通行で話して終わり、
というやり方では、学生たちの成長が遅い、
だから、先生が話す時間を減らし、
自分たちで考えさせ、協力して学び合うように
グループワークを導入した!


という事例報告をして評価される先生も出てきています。


本来研究者である大学の先生も、
今後、いろんな選択に迫られますね。


そしてそれは、
今後、義務教育分野に大きな影響を与え始めるでしょう。


自分で考え、
他人とコミュニケーションをとり、
ときに協力してチームワークを発揮する。


そんな教育の機会を、
もっともっと増やさないと、
社会が困ります。


すでに、
最近の新卒を入れた職場から、
いろんな悲鳴の声を、本当によく聞きます。


体験学習、もとをたどれば、
ジョン・デューイという社会哲学者であり、
教育者にいきつきます。


コーチングの起源みたいな人でもありますね。


約100年前に提唱されている体験学習、
この情報過多の時代にこそ、
ふさわしい手法だと思っています。


今は北九州の学生や、
テンジン大学のスタッフたち、
参加者への体験学習機会の提供ですが、
もっともっと、この福岡で、学び育っていく人が
出てくる環境をつくりたいですね★


ちょっと長めに真面目に書いてしまいました。
日本シリーズのまーくんが負けたけど、
最後まで投げぬいたので、刺激されました(笑)


ではでは~





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