• 2010-08-24 09:56:41
  • つながること
いよいよ今週末、オープンキャンパスです。
おはようございます!


先日、歴史探索に太宰府に行ってきました。
そしたら、人との出会いがあり、
頭からしびれる体験をしました。



福岡に住んでいると、
友人の友人は、また別の友人と繋がっていたり、
取引先の担当の方が、また別の知人と繋がっていたり、

「えっ! あの人と同級生だったと?」とか

「そうなんですか、あの人と仕事してたんですねー」とか

よく起きません??
福岡くらいの都市の規模だと、
だいたい3~4人くらいの人間関係で
ほとんど繋がってしまいます。


そしてまた、行動的でよく人に会う人ほど
それが顕著に現れて、驚くことも少なくなります。


「人間関係はすべてつながっている」ということを
自然と理解していくんでしょう。



僕は、この人とのつながりのおもしろさと
歴史のおもしろさは、一緒だと思ってます。
歴史って、教科書に載っている歴史上の「点」を暗記するもの。
というイメージが強いですが、

人類が歩んできた歴史は、人間関係以上につながり
知れば知るほどその複雑さにびっくりし、感心ししびれます。



福岡の人は、よく県外から観光客が来ると
「連れていくところがない」なんて言いますが、



福岡のこと、どれだけ知ってますか?
調べたことありますか??


福岡の運の良さは、
おもてなしの心意気はおそらく日本一であるものの
適度な自然と適度な都会感と、食材の豊富さ、
そして祭り好きな人なつっこい人情があるため、
「連れていかなくても」満足させる術を知ってるからですよね。


でも、福岡にはたくさんの歴史が眠ってます。
だって、京都より古くから歴史を育み、
大陸からたくさんの人・文化が入ってきて街ですから。


先日、太宰府に行った際、
日本最古と言われる梵鐘のある観世音寺に行きました。

あの大化の改新の中心人物でもあった中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)
のちの天智天皇が母親のために建てたとするお寺です。


大野城市の名前の由来でもある「大野城」の築城も
水城もそのころに作られたもの。


その観世音寺にある日本最古の鐘である梵鐘で、
今回の出会いは起きました。
とある歴史好きそうな2人に丁寧に解説しているおじいさん。
90歳だそうで、すごく太宰府の歴史に詳しいらしく、
その後、話しかけて同行させてもらいました。


そして、中国から渡ってきた鑑真が日本で最初に戒律をしたのも
観世音寺の端にあるところ。そこがのちの戒壇院。
その戒壇院に、なんと!! 入れてもらいました。


日本に2体しかないという鑑真の像。
もちろん1300年あまり前に作られたものが
今もなお、そこに座っていました。


この戒壇院には3つの土地の土が眠っていると言われています。
インド、中国、そして大和(奈良)。
ただ、どこに眠っているのかは、誰も知りません。
戒壇院の中には、石で積まれた台座があり、
その下にあるのではないか??と考古学者は考え、
和尚さんに石をはずして見たい、と懇願するも、
和尚さんはこれを拒否したそうで、
3つの土地の土がどのように眠ってるのか誰も知らないそうです。


そしてそして・・・
戒壇院にある小さな鐘。
これを作ったという鋳物師は礒野さん。


「いそ」という字は2つあります。

「磯」は、海にまつわる字

「礒」は、丘にまつわる字だそうです。

今回の「いそ」は「礒」。
この字は、ときは戦国、近江の国(滋賀県)に
礒野員昌という武将がいました。


来年の大河ドラマでも登場する浅井長政に仕えてましたが
織田信長により城が落城、浪人します。
彼はこの博多の地にやってきて、糸島の方にある高祖城に就職したそうです。


しかし、今度は島津家がこの筑前(福岡)にやってきたとき
高祖城は島津に味方することになりましたが、
ときの権力者「秀吉」が九州に来た際に瞬く間に島津は蹴散らされ、
礒野さんはまたまた浪人の憂き目にあいます。



「もう武士なんてこりごりだ」



そう思ったんでしょうか。
次にはじめた仕事は、刀を持たず、
人を幸せにするものを作る仕事に転職します。
それが鋳物師だったそうです。


九州だけでなく、日本全国の博物館などで
よく江戸時代の農機具なんかが飾られてますが、
ほとんどの鍬や鋤に「礒野式」と書かれているそうですが、
そうです、この方を祖として礒野家は栄えていきます。
もちろん、礒野さんはこの転職によって
第2の人生をしっかり作った方なんですね。

なんか今の時代でも考えられそうな話。


その礒野さんが何代目かのときに作ったのが
戒壇院にある梵鐘です。


さらにさらに、
福岡市長の2代目は、礒野さんです。



そうです。
歴史はつながってるんです。



人間関係も、歴史も、楽しみ方のひとつは「つながり」です。
点と点が線になり、さらに面になったとき、
その「おもしろさ」は足し算ではなく、かけ算でおもしろくなります。

太宰府だけでなく、この福岡全体には
まだまだおもしろい歴史がたくさん埋まっていますよ。

今回案内してもらった偶然の出会いの90歳を超えたおじいさん、
本当におもしろい話をありがとうございました。






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