• 2014-01-30 01:10:50
  • 菜園作りの野良荒らしは社会をどうするのか?
日本のことわざにこのようなものがあります。


「菜園作りの野良荒らし」


野菜づくりに一生懸命になり他の畑仕事には手がまわらず、穀物を栽培する耕地を荒れ放題にしてしまう。細かいことに労力を使いすぎ、全体に注意が行き届かないこと。
という意味だそう。


似たようなことわざに


「You cannot see the wood for the trees.」


英語のことわざで、「木を見て森を見ず」と訳されます。
意味も同じようなもので、
物事の一部分や細部に気を取られて、全体を見失うこと。



+



最近、ニュースでよく見かけるのが


●ドラマ「明日、ママがいない」
これは児童養護施設を舞台にしたドラマで、
内容が「児童養護施設で生活する敏感な子どもたちに
与える影響が大きいと予想される」と問題視し、
放送中止を申請したのがキッカケで、話題が広がり、
今ではCMスポンサーが全部降りてしまう、という事態に。
→ドラマは現在続いています

●コンビニの「フォアグラ弁当」
これは「ハンバーグにフォアグラを添えた弁当」を
とあるコンビニが販売予定だったところ、
フォアグラをつくる過程で「残酷な飼育方法だから」
という消費者の抗議により販売中止に。
→販売中止

●缶チューハイの広告に「カエルキャラ」
これは飲料メーカーでアルコール飲料である
缶チューハイの広告・CMにカエルのキャラを使用したところ
アルコール問題を扱う団体から「キャラクターを使った表現方法が
未成年者の関心を誘い、飲酒を誘発しかねない」という抗議により
CMを中止に。
→商品は販売されているようです


ここ福岡市でもありました。


●仮想行政区「カワイイ区」
これは初代区長が元AKB48になってしまった
篠田麻里子を起用していたところ、
「女子はカワイイが望ましいとのメッセージを
税金を使って発信することは許されない」
という男女共同参画の観点の抗議が4件あり、
区長退任ということになりました。
→カワイイ区は続いていて、2代目区長います


そして、次にここ福岡市でも
やり玉にあがりそうなのが・・・


●オープントップバスで「バレンタイン企画」
これは今年の2月14日のバレンタインデーで、
オープントップバスにタンクトップで乗車した男性に、
「男の根性を見せた」という証としてペア宿泊券をプレゼント、
という企画モノ。
まだ抗議は上がってない?かもしれませんが、
すでにSNSなどで「税金使って購入したバスでなんたることを」
と言ってる人たちがいました。



+


日本だけでなく、海外にも
「一部だけを切り取ってみて判断すると、
 全体をみての客観性を失い、結果として・・・」
みたいなことわざがあるくらいです。


これってきっと、人類が持つ真理なのだとすれば、
上にあげたモノゴトって、「どっちが正しい」という
判断をすることって、できないんじゃないかな、
と思ったりするわけです。


制作側・企画側、
抗議側の目線というか、その体験をしていないので、
「すべての情報を知っているわけでない」のですが、
どちらか一方が間違っているのであれば、
それはそのもう一方も間違っていることになる、
なんかそんな気がします。


ドラマも、まだ最終回を迎えたわけではありませんが、
このドラマを通じて脚本家もテレビ局も、
その社会問題に焦点を当て、もっと身近に感じてもらうことで
少しでも多くの子どもたちに~とか

フォアグラも、ヨーロッパではその残酷な飼育方法から
禁止の動きも出ていますが、ここ日本の結婚式などの
目出度い披露宴では平気で出てきます。
(昨年の出席した披露宴では毎回出てきて、うん、美味しかった)
コンビニに抗議するなら、日本の目出度い席で出してくる
ホテルや結婚式場にも同様のことをしないとおかしくなります。
(ホリエモンもこのネタに食いついてるみたいですね)

カエルキャラも、今は公開されていませんが
広告見てもCM動画見ても、未成年が勘違いするか?
むしろ勘違いさせる教育してる方が・・・
なんて正直思ってしまうような内容で、
(多くの方がネット上でそう書いてます)

カワイイ区も、実は隣の県の
くまモンと戦略は一緒で、
目的は「福岡ブランド」を外へ発信するための経済効果を狙ったもの。
AKBは今ではアジアにおいて日本を代表するコンテンツ産業の一角。
あれだけ日本中を「韓流」に染めた当時でも、
コンテンツの輸出入の対日収支は、韓国は赤字で、
日本の対韓収支は黒字だったんですから、
戦略的には福岡市がやろうとしていることは、
的を得ていたわけです。



+


そもそも、このような議論をもたらした背景には
情報があふれてしまい、人々の価値観が多様化し、
知識も豊富になってしまったことから生まれた副産物、
ということがいえると思います。


なぜなら、
まだテレビすら一般家庭にない時代の
「広告」って見たことありますか??


もうムチャクチャですよ。
本当に効果効能があるのかもわからない、
いや、絶対ないだろうって今ならわかるような薬品に、
「効く」とか平気で書いてあるんです。


「ウソはいけない」
というのは、人間として、社会に生きるものとして、
確かにいけない行為だと思います。


しかし、情報があふれすぎたがゆえに、
今の世の中はどうも「白か黒か」をハッキリさせないと
気が済まない人が増えてしまったのかもしれません。


もともと人間は身体の構造上、
肉食であり、脳の大きさとしても、
「群れ」の許容人数は150人が限度だそうです。

それを文明が発達し、定住し、
何万人、何億人というひとつの街・国家の中で暮らしていたら、
その価値観はそりゃ千差万別。


いわゆるグレーゾーンがないと生きていけません。


今回、抗議をした人たちも
それが悪いと言ってるわけではないですが、
必ず別の場面でグレーゾーンを持っていたりします。

かと言って抗議を受けた側が悪くない、
と言ってるわけでもなく、
こちらもそのグレーゾーンを上手に表現しようとしたに
過ぎないだけだと思っています。



+


最後に、オープントップバスが
いまだに税金の無駄遣いだ!とか叩かれていますが、
じゃあオープントップバス以外の手法で、
この福岡にそれ以上の経済効果を生む手法を
実現させてください、と言わざるをえません。


実際にはどこにも経済効果って出てませんが
(算出方法もわかりませんが)
オープントップバスのコース選定も
しっかりと「観光×経済効果」があるように組み立てられて
いるものと思います。


乗車率平均56%だそうですが、
それ以外の経済効果、
例えば夜のコースに乗車した人は、
たいがいバスを降りたあと「ご飯を食べにいく」でしょう。
県外からの観光客であれば、そのまま福岡で宿泊でしょう。


80%とか20%とかでざっくりと計算しても、
1年間で約8000万円は福岡にお金が落ちることになります。
(岩永調べ)


福岡まで来る、何か買う、などの
2次的な経済までを経済波及効果、とどうやら言うみたいですが、
おそらく億は超えるでしょう。


バスという、最低10年は続けられそうな事業で、
1年で1億でも10億円は経済が生まれ、
さらにパブ効果を考え、3次4次的な効果まで見れば、
十分税金で払った分はペイされることが見えます。


今回の2月14日のタンクトップで・・・
はそこだけを切り取ったら、確かに
「なんてバカげたことをやるんだ!けしからん!」
かもしれません。


でも、
1つのことをやって、多くの目的を達成させる、
なんてことが個人でも難しいからこそ、
多くのことをやって、1つの目的を達成するのです。


だから、この企画も
その一部である、と我々市民は読み取らなければいけません。
きっと。


10年後に初めて、「成功だった、失敗だった」
と判断すればいいと思うのです、僕は。


「そんな長いこと待ってたら、なんでもアリになるだろうが!」


その通りです。
だから常に1年1年、チェックは必要でしょう。
でも10年後、もし失敗だったとなったら、
「責任をとれ」と批判するのではなく、
「じゃあこれからどんな方法でマイナスも含め、
 プラスにしていくか、もっとアイデアも出して、
 民も官も協力して」
こんなカタチを作っていくのが、
変化を生み続け、時代に適応していくのではないでしょうか。


だって動物も人も街も、
生き物ですから。


「この世に生き残る生き物は、最も力の強いものか。
 そうではない。最も頭のいいものか。そうでもない。
 それは、変化に対応できる生き物だ」


だからこそ、
全体を見る目を、養っていくことが
個人としてできる最大の社会貢献の一歩なのかもしれませんね。


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